2012年4月4日水曜日

優しい心遣い

祈祷会では、次の御言葉を学びました。

ヨハネによる福音書19章25節~27節

:25 イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。
:26 イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
:27 それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。

イエスが十字架に磔にされた時、4人の婦人たち、また弟子たちが十字架のふもとで立っていました。
一人はイエスの母マリアです。イエスは救い主メシアであるけれども、肉においては自分の子です。人類の罪の贖いのために、その身を十字架にささげ、血を流し、死のうとしているイエスを見つめ、母としてどんなに苦しい思いをしたことでしょう。

けれども、それが人類の救いのためであるということを信じればこそ、マリアは自らの苦しみ、悲しみを耐えしのんでいるのです。

今や十字架の贖罪は完成しようとしています。

愛する子を失う親の悲しみは、経験した人でしか理解することはできないでしょう。イエスは自分の死を通して悲しみに満たされるであろう母マリアの心を見通しておられたのだと思います。そこで、イエスは母を、愛弟子のヨハネに託したのです。(ヨハネの母はマリアの姉妹であったようです)

十字架上で血を流し、まさに死のうとしている、苦しみの絶頂のただなかであったにもかかわらず母に対する優しい心遣い、配慮を見たとき、イエスの内からあふれる神の愛の偉大さをたたえずにはおられません。

愛する人を失って、悲しみの中にある人がおられるでしょうか。
母マリアの心をご存じであったイエスは、その人の心も知っておられます。それだけではなく、心の中にあるぽっかりと空いてしまった穴をもイエスは埋めることがお出来になる方です。

神の愛のもとにとどまってください。 神は愛なり!


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