新渡戸稲造の「武士道」の中に克己(こっき)という日本人の特性が取り上げられています。
苦痛があっても物も言わずに耐え抜く忍耐力をつけ、相手を思いやって、自らの感情をあらわにしない態度を身につける、というものだそうです。
なるほど、武士の時代だけではなくて、現代の日本でもその性格は受け継がれているなと思います。
どんなに苦くても、つらくても、他者に見せるのは「ほほ笑み」。
「ほほ笑み」は苦痛から心を守り、それを乗り越えるための手段だと解説されていました。
日本人の忍耐強さはここからきているのだと改めて知ることができました。
でも、これはどこまでも自分の力で乗り越えていくという、自力本願的な考え方だと思います。
聖書の救いは、どこまでも神様にお任せする全くの他力本願です。
人間の力には限界があります。どうにもならなくなってしまう前に、神様に心を開いて、お任せしていただきたいなと心から願います。そこに自分の力では得られない素晴らしい救いの喜びがあるからです。
「わが子よ、あなたの心をわたしにゆだねよ。」(箴言23・26)
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