2012年3月29日木曜日

小さな存在



先日のニュースで、有名な映画監督、ジェームズ・キャメロン監督が世界で最も深いマリアナ海溝への単独到達に成功したと報じられていました。

キャメロン監督は、帰還した後に記者と電話会談を行い、海底の様子を「太陽の光も届かず、温かさもない場所だった」と表現。「全ての人間から切り離され、完全な孤独を感じた。いかに自分が小さな存在かに気付かされた」と語ったそうです。

「いかに自分が小さな存在か」・・・ 完全な孤独を味わって初めて知ることができたのだということ。

聖書は、自分が小さなとるに足りない存在だと知らされることを「心の貧しい人」と言い、それは幸いなことだと言っています。自分が小さな存在であることを知って、初めて神様の偉大さを知ることができるからであり、神様に頼らなければ生きていくことができないことを知ることができるからです。

天国はそのような人のものなのです。

さすがに、監督のように、マリアナ海溝へは行かれないと思いますが、自分の心の深みに潜り込んで自分がどんなものなのかを静かに考えることはできるかも知れません。


「心の貧しい人々は、幸いである、
 天の国はその人たちのものである。」(マタイによる福音書5章3節)



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