2012年1月31日火曜日

時間のつかいばえ

昨年10月に100歳を迎えたられた聖路加国際病院理事長の日野原重明先生の言葉を最近読みました。とても心に残る言葉ですので、ご紹介したいと思います。

十歳のきみへ ―― 95歳のわたしから

 なにもしなくても、人はだれでも年をとっていきます。からだはどんどん成長して、おとなの外見になり、やがては老いて、ちょっとこわいですけど、いつの日にか死をむかえます。それはだれもが共通してたどる道です。そこに時間が流れています。
 ただし、その道をどんなふうに歩いていくか、時間のなかに何をつめこんでいくかは一人ひとりがちがいます。
 ここに、きみにいのちをふきこまれて生きてくる時間と、むだに過ごして死んだも同然の時間があるわけです。
 わたしがこれから先、生きていられる残り時間は、きみにくらべるとずっと短いでしょう。けれども、それだけにいっそう、一瞬一瞬の時間をもっと意識して、もっと大事にして、せいいっぱい生きたいと思っています。
 そして、できることなら、寿命というわたしにあたえられた時間を、自分のためだけにつかうのではなく、すこしでもほかの人のためにつかう人間になれるようにと、わたしは努力していきます。
 なぜなら、他の人のために時間をつかえたとき、時間は一番生きてくるからです。時間のつかいばえがあったといえるからです。


 考えさせられますね。




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