ブレーズ・パスカルは「パンセ」という本の中で、 自己愛についてこう記しています。
「自己愛の本質とは、自分しか愛さず、自分しか尊敬しないこと。しかし、次のような場合、人はどうして良いかわからなくなる。
愛してやまない自分が実は欠点だらけであることに気付き、悲惨のどん底にあるのに、なす術がない場合である。
このような困惑の中におかれると、人間の中に最も不正で罪深い情念が芽生えてくる。自分の欠点を誰の目にも触れないよう、覆い隠そうとして、全力を尽くすのだ。」
まるで、裸の王様のようです。
人は自分の欠点をさらけ出すことを嫌うのです。
でも、もともとそういった自己愛に縛られていた人が、教会にきて神様と出会い、神の愛に触れた時、全く開放されたことをわたしは知っています。その方の言われた言葉が今でも心に残っています。「神様と出会って何が変わったか。それは自分の弱さ、自分の欠点をさらけ出すことができるようになったことです」と。
本当の自由ってこういうことではないでしょうか。
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